タバコを吸うと筋肉が落ちる?筋肉の弛緩は起こるのか

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「喫煙は体に良くない。」

わかっていても、簡単にやめられないのがタバコです。

 

筋トレを熱心にやっている人のなかにも「やめたいんだけど、禁煙が続かなくて…」というひとは少なくないです。

 

しかし、筋トレにとって喫煙は大敵。

 

健康をそこなうどころか、筋肉量がアップしない原因にもなるのです。

 

喫煙すると筋肉は分解される!?

 

タバコがなぜ筋肉に悪影響があるのか。

アメリカのカリフォルニア大学がおこなった実験で、タバコのニコチンが体の糖代謝にどんな影響を及ぼすのかを調べたものがあります。

 

マウスを使った実験で、平均的な喫煙者が1日で平均的に摂取する量のニコチンを計算して呼吸させました。

 

すると、ニコチンの影響で”カテコールアミン”という脳内の神経伝達物質の量が増えたことがわかりました。

 

カテコールアミンが増加すると、インスリン感受性が低下します。

 

糖が取り込めなくなって血糖値が急上昇、高血糖の状態に。

 

こうなると体内で糖を供給しようという働きがはじまり、筋肉内にある糖のグリコーゲンが分解されます。

 

これを糖新生(グリコーゲン分解)といいますが、糖新生がおこなわれている間は、筋肉はどんどん分解されているようなものです。これではどんなに鍛えていても、筋肉は弛緩してしまいます。

 

つまり、タバコは吸えば吸うほど筋肉がどんどん壊れていき、せっかく筋トレをしても筋肉アップにならないのです。

 

どれくらい禁煙すれば、ニコチンの影響がなくなるのか

 

では、タバコの影響がなくなるまで禁煙するには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか。

 

喫煙による一酸化炭素の増加や血液がどろどろになる症状は2~3日の禁煙でよくなります。なんだ、2~3日の禁煙なら簡単だと思うでしょうが、それは甘い考えです。

 

喫煙による影響は血中のニコチン濃度だけでは計れません。

 

呼吸器系への悪影響は非常に大きく、長期間喫煙しているひとの気管支は炎症を起こしています。過敏になっている気管支はちょっとした刺激で咳や痰がでます。

 

こういった心肺機能の低下に対しては、最低でも1ヶ月の禁煙が必要な対策だと言われます。 トレーニング効果を上げようと思って、短期間だけ禁煙をしてもそれほど高い効果が出てこないんです。

 

心肺機能と筋力は関係がないようですが、呼吸器系が弱っているとスタミナがつきません。負荷に対して必要なだけの酸素を上手に取り込めないからです。

 

筋トレ中はほとんどが無酸素運動(筋肉を動かすエネルギーを筋肉中の糖から作り出している運動)なので酸素の取り込み量は大きな影響を及ぼしませんが、ダイエットとして有酸素運動(脂肪をエネルギー減とする運動)を併用している場合は、酸素の取り込みはとても重要です。

タバコを吸うと痩せるというけど?

 

筋トレをしていてもタバコを吸う人は大勢います。なかには、タバコを吸うと痩せると聞いたので、あえて禁煙していないという人もいるんです。これって本当でしょうか。

 

 

たしかにタバコを吸っていると食べる量が減り、一時的に体重が減っていくことがあります。ニコチンの影響で食欲がなくなっていくのです。

 

食べる量が減ってトレーニングを続けていれば、痩せていきます。

 

ただし、この食欲抑制効果はニコチンを摂取している間だけです。

 

タバコをやめればニコチンが入ってきませんから食欲はもどりますし、禁煙のストレスからドカ食いをしてリバウンドすることもあります。

 

ニコチンによる食欲抑制効果は、ニコチンを摂取し続けているあいだだけ、という条件付きのメリットなのです。

どんなに筋トレをしてもタバコで台なしになるかも

 

タバコを吸うデメリットはたくさんありますが、筋肉にもいい影響はありません。タバコにはさまざまな有害物質が含まれているので、ニコチン以外の悪影響も大きいのです。

 

喫煙者は、せっかくハードな筋トレをしても一本のタバコで苦労が台なしになる可能性が高いことを覚えて、禁煙につとめるといいでしょう。

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